中国渡航での必要手続き等                

               

By山口 雄太

2023年 4月 7日 , , ,                                

皆様、こんにちは。

イーウーパスポートです。

中国もようやく昨年より段階的に外国人への渡航規制が緩和されており、
2023年3月15日0時より観光ビザを含むあらゆる種類の中国ビザ申請が可能になりました。

中国大使館発表
http://jp.china-embassy.gov.cn/jpn/lszc/202303/t20230314_11040886.htm

日本人感覚では、元々ビザ免除でしたので、
それが復活するまで見送られている方も多いことかと存じます。

中国に駐在している側の身にとっては、
ビザ保有者であっても厳しい時期は、中国渡航前に、2回のPCR検査と1回の抗原検査、
現地に到着後は隔離施設で1ヶ月、隔離期間終了後も居住先の地元政府判断で2週間外出不可等、

日本出発前の感染リスクを考えた自主的な外出自粛を含めると、
実質1回渡航すると、2ヶ月の間は自由が失われるような状況でした。

これを考えれば今の状況はかなり好転していると実感できます。

渡航に際しての必要な手続きは、頻繁に更新されているので中国にいる私たちも混乱することがありますが、
4月初旬でどのような手続きが必要か?をまとめました。

※入国制限の一部条件更新

  1. 4月3日の発表で、
4月5日以降、有効なワクチン接種(3回)証明書を保持している方は、航空便搭乗時に検査(陰性)証明書は不要になります。また、5月8日に、新型コロナウイルス感染症に係る水際措置を終了する予定です。
と、入国制限の更新がありました。
有効なワクチン接種(3回)がお済みでない場合は、引き続きPCR検査が必要です。
 
在中国日本大使館の発表
https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000631.html
【水際対策】日本政府が定めた有効なワクチン
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/border_vaccine.html

◎ 中国のビザ取得

弊社アテンドサービスを利用する場合、商品仕入れが主目的になりますので、
商業?貿易(M)ビザがふさわしい査証となります。

Mビザ取得に必要な招聘状は、弊社ゴールド会員様へ発行対応しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

Mビザの種類
大まかに分けて、1次、2次、マルチプル(多次)があります。
マルチプルビザは便利なのですが、未だ多くの代理店が受付再開をしていません。

コロナ以前でも
?1年マルチ2回以上の入出国履歴(4個スタンプ)のコピー提出
?2年マルチはMビザ2回以上の取得実績、またはマルチMビザ1回以上の取得実績と入出国履歴(4個スタンプ)のコピー提出
?入国履歴が旧パスポートにある場合、新しいパスポートの原本及び旧パスポートの原本が必要

これらを揃えた上で厳格な審査に通れば取得ができる条件でしたので、
多くの方がまずは1次ビザから申請することになります。

ビザ申請
申請者本人か旅行代理店などでの代理申請が可能です。

経験則では、管轄地域によって求められる要求や、書類の厳しさも違うようです。

申請窓口も、
東京?名古屋?大阪は中国ビザ申請サービスセンター
札幌?新潟?福岡?長崎は各中国総領事館

と分かれており、初めて申請される、慣れていないなどの場合は、
旅行代理店にご依頼された方が、申請書の記入内容チェックもしてくれますのでお勧めです。
Mビザ取得に際しての必要資料は各管轄先の大使館/領事館や、ご利用予定の旅行会社などとご確認下さい。

ビザ申請混雑状況について
ノービザ停止のまま、渡航規制緩和されたことによって、
平時に比べ、申請者が激増しています。
ビザセンターは営業時間を延長して対応してくれてはいますが、
かなり混雑しているため、予約をしても数週間先からしか取れません。
当日は窓口で2時間待ちなどといった話も耳にしますので、
展示会等に合わせて渡航される場合は余裕を持って申請してください。

◎ 渡航前PCR検査

以前は厳格な要求がありましたが、現在は任意の合法的検査機関にて受験すれば良いとなりました。
記載事項の要求はありますが、フォーマット指定もございません。

検索すると未だに中国領事館指定PCR検査機関などと出てきますが、
既にこの条件は取消されています。

したがって、
出発2日前に検査をすることを想定しますと、翌日中に結果が出て、
且つ必要情報が記載されたPCR検査証明書であれば条件を満たします。

これまで必要であった健康コードや、中国へのフライト搭乗予定7日前の
PCR検査(予備検査)の受診に加え、搭乗予定日前3日以内に2つの指定検査機関で
24時間以上間隔を空けて別々にPCR検査(交差PCR検査)を
しなければならなかったことを考えると相当制限緩和が進んでいると感じます。

おすすめは検査費用が安く、36都道府県に拠点を持つ、
PCR検査機関 木下グループPCRセンターです。
※検査場所やお選びになる検査プランによって、検査結果の所要時間が異なります。
※パスポート番号入り検査結果通知書(陰性証明書)のオプションが必須です。
※県民無料プランではパスポート番号入りのオプションがお選びいただけない都道府県もございます。

https://covid-kensa.com/

◎ 出入国健康申告
出発時刻から48時間以内にPCR検査を1回行っていただき、
その陰性証明書をもって中国税関出入国健康申告を事前に行っていただく必要があります。
http://jp.china-embassy.gov.cn/jpn/tztg/202212/t20221227_10995914.htm

 

入力内容は
個人情報、登場便名/座席、過去14日間の行動履歴(国単位)、健康状態などです。
Wechat版、中国税関アプリ、Web版いずれかで登録できます。

24時間の有効期限があることと、座席番号も入力が必要ですので、
出発前日にオンラインチェックインをしてからの登録と覚えておけば問題ございません。

◎ ご出発

ビザ取得、PCR陰性証明書、出入国健康申告が終わりましたらご出発となります。
当日、空港では紙面でのPCR陰性証明書、
スマホ等での出入国健康申告登録完了画面(スクショも可)の提示を求められます。
両国間の旅客は減少しているものの、それ以上に運行便数が減っており、
出発前の確認項目が増えておりますので、混雑しています。
少なくとも2時間半~3時間前にはチェックインカウンターに着くように、
余裕を持って行動した方が良いかと思います。

ANAサイトがわかりやすく掲載されていますので、こちらもご確認ください。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/coronavirus-travel-information/immigration/departure/#subtitle_02

【注意】

こちらの記事内容は、2023年4月7日現在のものです。

渡航をご予定の場合は最新情報の確認の上、ご予約を進めていただけますよう、お願いいたします。

最後に、


以前も弊社ブログなどでご紹介しているAPECビジネストラベルカードでも渡航が可能です。
こちらを所持していれば、都度のビザ取得が不要になります。

有効期限は5年と長く、長期に渡って使用できますので、
1次ビザを複数回取得してマルチビザを目指すよりも、
APECビジネストラベルカードの方が便利で費用も抑えられます。

注意点として、
ABTCカードは19の国?地域からの承認がそろってからの発行が原則となっています。
一部の参加国?地域からの承認があれば良いという場合には、中途発行申請もできますが、
いつごろに該当国の承認が下りるかは相手国次第となります。

申請から受け取りまでコロナ禍以前でも半年ほどの時間がかかりました。
数ヵ月内の渡航を検討されている場合はMビザ以外の選択肢はなくなりますが、

中国の査証免除がいつされるか不明瞭な状況でもありますので、
貿易に従事されている方には必須とも言えます。

入国手続きも簡素化、優先されますので、
ABTC専用の入国審査レーンを利用可能になり、
専用レーン表記のない空港でも、ビジネス/ファーストクラスレーンの利用可など
各空港ごとに調べる必要がありますが、メリットが大きく大変便利です。

ABTCカードについて
https://china-import-text.com/2023/02/22/%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%80%81%E6%9D%B1%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E6%96%B9%E9%9D%A2%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%87%BA%E5%BC%B5%E3%81%AB%E4%BE%BF%E5%88%A9%EF%BD%9Eabtc%E3%81%AE/

外務省ABTCカード申請の流れ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/apec/btc/index.html

以上

ご参考になれば幸いです。

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