コロナ規制緩和の現状 ~義烏~                

               

By大和友己

2022年 12月 8日 ,                                

こんにちは、

イーウーパスポートの大和です。

日本のニュース等では、中国のデモ活動が大きく取り上げられ、北京、上海、広州、重慶、湖北、湖南、新疆ウイグル、などの映像を見ることができます。

ただ、ここ義烏ではそのようなデモ活動は行われておらず、むしろゼロコロナ政策を支持する意見が多いように感じます。

私の予想では、北京や上海など都市部の人々は感覚が国際的で、ゼロコロナに反対する人々も多いですが、地方都市、義烏のような田舎の都市(とはいえ200万人都市)では、まだまだ病気に対する恐れが大きく、ゼロコロナを支持する人も多いように感じます。

日本の報道のように、あたかも中国14億人が反対しているようには、まだまだ感じない、というのが私の率直な感想でした。

それらデモが功を奏したのかはわかりませんが、ついに義烏でもコロナ規制緩和があった為、現地の生の状況をお伝えしたいと思います。

臨時PCR検査場

まず、現在の中国の防疫政策は、全てアプリで管理されています。

健康コード:緑、黄、赤に区分され、緑以外は行動を制限されます。

      ワクチン接種履歴、核酸(PCR)検査結果も表示

行程カード:直近7日間どの都市にいたかを管理。

場所コード:建物に入る際、QRスキャンを行い、訪問したところを管理。

      健康コードと行程カードを同時に表示

上記3つが無ければ、まともに中国国内で移動は出来ず、スマホが必須となります。

子供は親のスマホでも管理が可能となっています。乞食でもスマホを持つ、と言われていますので、基本的には皆スマホを持っていますが、万一持っていない場合、身分証明書で代替も可能なようです。

今回22年12月5日より、義烏市のある金華市防疫部の通達では、核酸検査の常態化を解き、場所コードと呼ばれるQRを、提示する必要はなくなりました。ただ、通達日当日は、病気をあまりにも恐れる田舎気質からか、未だに場所コードの登録を要求するところも、少なくありませんでした。翌日にはほぼ、場所コードの読み取り義務は、なくなりましたが、健康コードの表示義務は、残っているとこも多くみられます。

12月7日現在では、今のところ場所コードの、提示義務のある所は、なくなりました。健康コードは表示義務はあるので、手間は変わらないように、見えるのですが、場所コードを読まない=訪問した履歴が残らない、という事になり、かなりリスクが軽減されます。以前は例えば、ショッピングモールAに訪問し、後日陽性者が同日にショッピングモールAを訪問していた際、訪問した全員が隔離処置(隔離施設か自宅)を、されていたからです。

実際私自身、某ショッピングモールに訪問し、健康コードが黄色に変わり、全ての公共場所(職場含む)に出入り禁止となる苦い経験があります。

また、先日までは48時間のPCR検査結果がない場合、公共の施設には入れませんでした。現在は検査結果が不要となっています。臨時PCR検査場は、今のところまだ営業しており、無料で検査を受けることは出来ます。並ぶところでは、30分以上並ぶこともあったので、かなり時間的負担が減少しました。

中国の新幹線である高鉄も同様に、健康コードの提示だけで移動できるようになったようです。

義烏は国際商貿城(通称福田市場)があり、外国人が多いためか厳しく、今までも14日間隔離と公式発表されていたところでも、28日間の隔離が行われるなど、日本で報道される中国の政策よりも、厳しい基準が適用されてきました。

今回、日本の報道にある通りの政策が実施されており、いよいよ諸外国からの訪問者受け入れも、期待できる段階に、来たのではないでしょうか。

海外からの渡航者は、まだ8日間の隔離処置がありますので、来訪は難しいと思いますが、さらに緩和の方向に進む報道もあります。義烏訪問をご計画されている皆様、今しばらくお待ちください。

以上、義烏のコロナ規制緩和の現状をお伝えいたしました。

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