中国貿易の色指定について                

               

By大野亨

2019年 2月 18日 , , ,                                

皆様こんにちは、イーウーパスポート大野です。

ようやく春節も終わまして

まだ全てとは言いませんが、

早いところでは稼動を開始している工場が増えてくる時期となりました。

納期を急ぐお客様で工場の稼動開始を確認できたとしても

安心できないのが中国貿易の難しいところでして、

取引先工場が稼動をしたからと言っても、

もしその商品の原料や部品を外注していた場合、

その下請け工場が休みであったということもあります。

ここまでの納期リスクを見極めるのもなかなか難しいところではありますが

リスクヘッジとしてご検討いただけたらと思います。

前置きが長くなりましたが、

今回ご案内させていただきますのは商品を製作する際の色指定についてとなります。

日々商品どの商品を仕入れをしようかと、

検討される中に商品の色について悩まれるお客様もいらっしゃるかと思いますが、

基本的にはアリババやタオバオの商品ページ画像を見て判断されるかと思います。

パソコン画面で見た色と実物の色が違うというは

言わずとも当たり前のこととかと思いますが、

今回は少しウンチクにお付き合いいただけたらと思います。

加法混色

普段、携帯やテレビで見える色がこの「加法混色」という色の構成になります。

RGBというRED(赤)、GREEN(緑)、BLUE(青)の3色になりますが、

テレビで写る画面の色というのは全てこの3原色の組み合わせで表現されております。

この「加法混色」の特徴としては、

色を組み合わせると最終的には「白」色になります。

光というものがこの3色で構成されているということになりますので、

一般的には「明るい」という印象で目に映ります。

減法混色

一方で色を組み合わせると暗くなるのが「減法混色」という構成になります。

CMYKというのがCYAN(シアン)、MAGENTA(マジェンタ)、YELLOW(イエロー)、もう一つKは黒を指します。

Kはいったん置いときまして、

減法混色における3原色がCMYになります。

誰しも一度は絵の具を使ったことはあるかと思いますが、

試しに全ての色を混ぜますと最終的には黒になるのが、この原理となります。

プリンターでの出力や印刷されたポスター、雑誌等も同様です。

染料も原理は同じになりますので、

パソコン画面で見ていたものよりも

実物でみた物の印象が暗いということが起こります。

PANTONEについて

すでに中国貿易をされている方々にはもうご存知かとは思いますが、

PANTONEとは国際共通で使用されている色の基準になります。

上記のようなカラーガイドがあり、また指定のナンバーがありますので、

実際の商品の色と色合いが変わってしまった写真画像を送ることなく、

製作工場などに指定をすることができます。

またIllustratorでデザインをして入稿したにも関わらず、

工場ではPANTONEの指定をお願いされることもあるかと思います。

その場合下記のサイトなどでCMYK数値を入力いたしますと、

近似値のPANTONEの色と番号がでてきますので、

指示のための参考になるかと思います。

https://www.ginifab.com/feeds/pms/cmyk_to_pantone.php

色の指示については商品の素材によっても、

実際の色合いは変わってくることもあるかと思います。

色を気にされる際にはサンプルなどを取り寄せる、

または欲しい色のサンプルを直接工場に送るなどして

実際に目視されるのが一番言い方法かと思いますが、

どうぞよろしければ今後のご参考にいただければと思います。

お粗末でございますが、どうぞ次回もよろしくお願い致します。

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