東アジア、東南アジア方面への出張に便利~ABTCの申請に関して~                

               

By東方紀明

2023年 2月 22日 ,                                

みなさん、こんにちは。

3年にわたるコロナ禍も5月には5類に移行する方針が発表され、海外への出張を検討されている方もいらっしゃるかと存じます。

本日は特に東アジアや東南アジア方面への出張を検討している方に、大変便利なAPEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)に関してご紹介いたします。

1.APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)とは

APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)は、他の制度参加国・地域の政府の事前審査の承認を得ておくことで、その国・地域への入国・入域に際して査証が免除される又は査証手続を免除できるカードです。

ABTC制度参加の19か国・地域
東アジア

日本

中国

香港

台湾

韓国

オセアニア

オーストラリア

ニュージーランド

パプアニューギニア

ヨーロッパ/アジア

ロシア

東南アジア

シンガポール

マレーシア

インドネシア

フィリピン

タイ

ベトナム

ブルネイ

中南米

メキシコ

チリ

ペルー

2.メリットとデメリット

メリット

ABTC専用レーンの利用が可能

専用レーンが設置されている空港では、イミグレーションの時間を短縮できます。

ベトナム出張に便利

ベトナム出国後30日以内に再入国の場合、通常VISA申請が必要ですがABTCがあれば免除されます。

ビザ申請が不要

入国時に査証が免除され、一度取得すると有効期限内は何度でも利用可能!

面倒なビザ申請は不要です。

デメリット

申請から受領まで時間がかかる

コロナや各国の手続きの関係などにより、申請してから受領まですべての国の承認を待つとかなり時間がかかる可能性があります。

スケジュールにあわせて余裕を持って申請し、状況に応じて途中発給もご利用ください。

滞在日数

国によってはノービザで入国した場合と比較して、許可される滞在日数が短い場合があります。

3.ABTC申請要件

ABTCは日本のビジネス関係者で、外務省が定めた交付要件を満たす方が、申請を行うことができます。

有効な日本の旅券を所持しており、犯罪歴がなく、所属する機関が貿易または投資に係る実績を有しているなどの、一定の要件を満たしている場合申請が可能です。

申請書類

・申請書

・申請書の顔写真(2枚:45mm×35mm)

・旅券写し

・在職証明書

・所属企業等の登記事項証明書

・所属企業等の貿易・投資の実績を示す文書

・所属企業等の業務内容に関する資料

・返信用封筒+郵便切手(414円)

・収入印紙(13,100円)

※日本経済団体連合会、日本商工会議所、経済同友会および関西経済連合会の会員の場合、上記いくつかの資料は提出不要です。

申請から受領までの流れ

①申請書類準備

   ⇩

②申請書類提出

   ⇩

③各国の承認手続き

   ⇩

④ABTC受領・受領確認書の提出

4.まとめ

私は2021年1月に申請して、19カ国すべての承認がおり受領できたのは2022年7月でした。

ベトナムの承認が最後まで時間がかかっておりましたので、特にベトナムへの出張のためにABTCの申請を検討されている方は、余裕を持ってご申請ください。

 

申請に関する詳細は外務省のHP上にございますので、興味のある方は最新の内容は外務省のHPをご確認の上、ご準備よろしくお願いいたします。

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