ODM最小ロット交渉がうまくいかない〜金型代がポイント                

               

By佐藤 大介

2019年 6月 10日 , ,                                

オリジナル商品は他社と差別化し、メーカーとなる第一歩。うまく利益を出せる人は多いですが、最初は感覚がつかめずにうまくいかないこともあります。
今日は中国でのOEMについて、ご質問をいただきましたのでお答えしますね。

イーウーパスポート様で商品のOEMをやりたく担当者さんに色々と依頼をしていますが、なかなかうまくいかないです。
最小ロット数を下げてもらいのですが、基本的にはそういう交渉はできないのでしょうか?
(ラロックさん)

小ロットOEMができることが中国、特にイーウーの特徴ですから、これはどうしたものかと思い、担当社員に確認をしました。ラロックさんの場合はOEMではなくODMと呼ばれる、さらに上のステージのように思います。お客様の商品情報ですからラロックさんの商品は挙げられませんが、代わりに他の商品で説明しますね。

例えばこの商品。変わった形の水筒がありました。60個仕入れで、単価5.8元(約100円)。
アマゾンでノート型ボトルで検索すると、1,000円〜1,500円で販売されていました。

Amazonでは・・・

OEMとは、ここに印字されているロゴを別デザインにする程度を指します。概ね100個くらいからできます。(この商品の場合はOEMの最小ロットは60個でした)

仕様は同じで、メーカー名、ブランド名だけ自分のものにするということですね。それでも工場で生産すれば自社オリジナル商品として、独占的に売ることができます。

一方で、類似品が多くてロゴを変えるくらいでは差別化にならないというのも事実です。
そうした場合には、仕様を改善することで新しい商品を生み出すODMが効果的で、ラロックさんもそのお考えだと思います。

例えばこの商品だと、
「口径を◎◎社と同じくらいの直径にしたい」
「蓋をシリコン製にしたい」
「厚さを2mm増やしたい」
といった改善点です。

この考え方は非常に正しい方向です。
しかしこれだと100個では作れません。というのは、金型が必要になるからです。
金型代を支払うというのならば別ですが、サイズによりますが10,000元〜です。というか10,000元でも安い方です。

仮に100個で生産すると、、、
・商品単価:@5.8元x100個=580元
・金型代:10,000元
合計:10,580元・・・単価「105.8元」になります。

これは現実的ではありません。

では1000個であれば・・・
・商品単価:@5.8元x1,000個=5800元
・金型代:10,000元
合計:15,800元・・・単価「15.8元」になります。

いい数字です。
3,000個ならどうでしょうか。
単価も交渉できて10%引きの5.2元くらいになりそうです。

・商品単価:@5.2元x3,000個=15,600元
・金型代:10,000元
合計:25,600元・・・単価「8.54元」になります。

金型は1回作ればずっと使えますので、100個でも1000個でも変わりません。

というわけで金型が必要な商品(成型するもの)のデザインを変える場合には、
生産数1,000個くらいからでないと割に合わないということになります。

ラロックさんとしても、設計を考える時間、手間をかける以上は月販1,000個くらいは見込んでいるものの、「いきなり1,000個は売れるかどうか分からなし、リスクは下げたい」というのが実際のところだと思います。気持ちはわかります。私もそうでしたから。

そのような場合、まずはロゴ変更だけで売ってみてください。
ODMと同じくらい力を入れて売り、それなりに売れるなら1,000個作って、勝負できます。

あるいは、アパレル、バッグ、財布など、金型を使わないものからスタートしましょう。

個別具体的な案件は、現地に日本人社員もいますから、日本語で気軽に相談してくださいね。

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